【片付けとそうじと認知症】2023.1.14
みなさん、こんにちは!
くらすむーぶ住環境アドバイザーの、みやたかみちよです。
高齢者の方とそのご家族の「これからの暮らし方」を考える、お片付け&おそうじのプロです。
11月頃に、担当のケアマネジャーさんから「一人暮らしの高齢女性の自宅が大変なことになっていて、ヘルパーさんが入れない」とSOSのあったお宅の片付けが、何とか完了しました。
過去最長、のべ10日間の作業となりました。
ご本人が「デイサービスに出かけている間」に作業するという、ご家族にとっては大変勇気のいるご依頼だったと思います。
弊社にとってもご本人がおられない間に作業をするというのは、本意ではありませんが、衛生的にも安全性においても、抜本的に解決するにはある程度の大胆さも必要な場合があります。
今回のお客様の場合は、数回の対面作業(お客様とよく会話をしながら少しずつ片付けの作業を理解してもらう)を経て、ヘルパーさんなどに「今、そうじの人来て貰ってんねん♪」と言っていただける程度の環境を作ってから、本来の作業に入らせていただきました。
とは言え、具体的な事はご理解いただける状況ではなかったので、初回の片付け作業の後にはケアマネさんにご本人の様子(家の様子が少し変わった事で、パニックなどを起こしていないか)を確認した上で、次の作業に入るように、細心の注意を払いながら行いました。
特に意識したのが・・
「片付け過ぎない片付け」
何もかも撤去し、ガラーンとしてしまうと健常な方でも精神的に寂しさを感じてしまいますよね・・
または、認知症の方の特徴として、いつもある物が無くなると「泥棒に入られた!」と思われる方もよくおられます。
そういったリスクを考え、普段1日の殆どを過ごされる場所は・・
①これまでの部屋の様子を大きく変えないように、段階的に不用品を撤去する
②ご本人のこだわりが強い物は、目につきやすい所に配置する
③ご本人が好まれるような物は、見栄え良く飾りつける
④亡くなられたご主人の物は、しまい込まずいつでも手に取れるように配置する
⑤お仏壇は入念に片づけとそうじを行い、ご本人が安心してお参り出来るようにする
後は、火の始末、水漏れ、ガス漏れ、貴重品の紛失が起きないよう細心の注意を払い、物の配置も大変重要です。
こういった点にこだわり作業を行った結果・・担当のケアマネジャーさんから大変嬉しいご連絡をいただき・・
「これまで、一度も私やヘルパーさんを招き入れてくれなかったご利用者様が「きれいになったやろ♪上がって上がって♪」と部屋の中に入れてくれました!」
ちょっと涙ながらのご報告に、私も本当に良かったとウルっと来てしまいました( ;∀;)
今後、認知症の進行度合いによってはこのままご自宅で住み続ける事が出来るかはこれからの重要な判断(施設入居)だとは思いますが、ご自宅で生活される間は、ご主人との思い出に囲まれながら穏やかにお暮しいただけたる事を願うばかりです。
ご利用いただきありがとうございました。
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