【認知症との因果関係】2022.12.10
みなさん、こんにちは!
くらすむーぶ住環境アドバイザーの、みやたかみちよです。
高齢者の方とそのご家族の「これからの暮らし方」を考える、お片付け&おそうじのプロです。
今回のご依頼は、担当のケアマネジャーから「一人暮らしの高齢女性の自宅が大変なことになっていて、ヘルパーさんが入れない」とのSOSでした。
近場に親せきや身寄りがなく、昨年ご主人が他界された事もあり、遠方に住まわれている親族の方がケアマネさんに「解決してくれる業者を探してくれないか」とのお話があり、弊社のDMを見たケアマネさんからご相談いただいた次第です。
最初に見積りに伺った際、家の中全体に荷物が積み上がっている状態でした。
経験上「かなり前から認知症を発症されていたのかな・・」という印象です。

<部屋が荒れだしたら認知症のサイン>
いざ認知症を発症すると、片付けやそうじが苦手になりやすい・・というのはよく聞きますよね。
特にアルツハイマー型認知症の場合判断力が低下するという特徴がありますので、要不要の判断ができなくなり、ほこりやゴミが認識できなくなる。
片付け方そのものがわからなくなるので、整理整頓ができずに部屋がどんどん散らかっていきがちです。
さらには臭気や汚れた景色にも鈍感になってくるので、ゴミが増えたり、トイレが汚れていても気にならなくなる・・
そういった事から認知症を発症されていることが分かります。
<片付けやそうじは認知症予防になる>
2019年に世界保健機関(WHO)が、認知症予防には健康的な食事、脳トレの他に「運動」が重要と推奨する研究を発表しています。
ここでいう「運動」とは主に有酸素運動や筋トレを言いますが、掃除を含む家事などの軽い運動にも認知機能低下や認知症の予防が期待できると研究されています。
アメリカのある大学では「700人以上(平均年齢82才)を対象に約4年間追跡調査したところ、掃除を含めた家事などの身体活動が多いほど認知症になりにくい」と報告され、さらに、軽い運動を1時間行うごとに脳年齢が1才ほど若返るという研究結果が出ているとも発表されているのです!
つまり、しっかりした運動はもちろん重要ですが、掃除を含む家事労働をしっかり行うことも、認知症予防に役立つ可能性があるのです。
そうじは軽度の運動であるだけでなく、脳トレ的な要素も含んでいます。
掃除や片付けをする時には、なんとなく行っているのではなく、どういう手順で行えばいいかなどを考えて行動しています。
この時、脳活動が強まることがわかっており、より脳トレになっているのです!
極端なことに、逆に「片付けやそうじが苦手な人は、認知症になりやすい」とも言われるほどです💦
今回のご利用者様は、病気もケガもせずお元気にお暮しですが、荷物の中で一番古い日付が「2013年」となっていましたので、ここまで来ると、独居での機能回復はなかなか難しく・・特に、焦げたお鍋がたくさん!!やはり火の始末が大変心配になってきます!!
今後は施設での生活を考えるタイミングと言えます。

ちなみに、親族の方が遠方にお住まいなので、作業工程をご覧いただくことが難しい中ご依頼いただきましたが、弊社が所属する(一社)住むーぶ全国協議会では、作業の様子を報告書に作成できる「完了アプリ」がありますので、その報告書を定期的に送付させていただくと「安心して任せられる」と大好評です♪♪
まだまだゴールは先ですが、何とか快適な環境で年を越していただけるよう、頑張ります!
☆みやたかみちよ公式サイト☆ https://www.kurasumove-life.com
☆株式会社くらすむーぶ☆ https://www.kurasumove.com/
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